さんぽマスターへの道

さんぽの記録、思ったこと感じたことの記録、雑記

いとしのvikka

思えば昔から雑誌が大好きだった。

 

初めてファッション誌を買ったのは小学5年生で、「中学生向け」雑誌のラブベリーを買った。

 

中学生になったら「高校生向け」雑誌のセブンティーンを買った。

 

高校生に入学した頃からポップティーンを買った。

高校2年生からはKERAを買った。

 

どの雑誌も、発売日にスーパーで買って、隅から隅まで繰り返し、何回も読んだ。

おしゃれの正解は全部雑誌に書いてあると信じて疑ってなかったし、雑誌の中のキラキラした世界が本当に大好きだった。

 

大学生になってからは、どの雑誌を買えばいいのかわからなくて、立ち読みをしては買わずに帰る、を繰り返した。

 

(思えば、スマホを持ち始めて、MERYをはじめとするキュレーションサイトである程度情報が仕入れられるようになったから、わざわざ雑誌を買って読む必要も無くなったんだと思う。)

 

キュレーションサイトでも情報は入るけど、素人がググって書いた記事よりも、プロに編集された雑誌の信用性の方が高くない?  と思うようになって、

しばらくは雑誌読み放題のdマガジンを登録していた。

 

dマガジンは女性ファッション誌もほとんど網羅していて、暇つぶしには困らないくらい沢山のコンテンツがあった。

 

でも、dマガジンで女性誌を全部読んでみても、どこか自分にはまらないコレジャナイ感。読みはじめても、パラパラめくってみて終わり。

 

私が求めているのはこんなんじゃない! 隅から隅まで読まずにはいられない雑誌体験なんです!  そんな雑誌は何処にあるんですか……。

 

とはいえこの悩みも、雑誌vikkaとの出会いであっさり解消する。

vikkaはdマガジン対応の雑誌では無かったから、わざわざ書店で買った。( 最初はFUDGEの増刊で不定期に刊行、徐々に巻数を増やし、2ヶ月に1回出版されるまでになった。)

 

わたしは、vikkaのトラッド・レディなスタイルに釘付けになった。

所謂モテ系ではないのに、でも女性らしさは忘れていなくて、凛としていて、都会的で、カジュアルとトラッドのさじ加減が本当〜〜〜に絶妙で、、、

 

相変わらずdマガジンの雑誌はパラ見だったけどvikkaだけは表紙から、目次から、裏表紙まで読んだ。

 

2ヶ月に一度の発売日は、2ヶ月に一度やってくる遠くに住む恋人に会える日! くらいワクワクしたし、これほど雑誌に熱くなったのは久しぶりだった。

 

けれどもう2ヶ月待っても新しいvikkaに会えることは無くなってしまい。

書店に行ってもないな〜おかしいな〜とvikka公式サイトを除くと小さーく「廃刊のお知らせ」を見つけて。

 

やっと出逢えたと思ったのにあなたはいなくなってしまったのね……

 

という、これまた運命だと信じて疑わなかった恋人に突然去られる、くらいの衝撃を受けた。

 

そんなvikkaも本棚にしまわれたまま読まれなくなっていた。

 

私はそろそろ本棚整理が必要だわ、というときには雑誌から整理するようにしている。

 

今までの雑誌は、買ってから半年〜長くて1年経つと捨てていた。

捨てる前に必ずもう一度読み返すけど、

「あ〜懐かしい、でも古いな……」

 

くらいの感想しか抱かなくて、特に感動はない。

こんなことあったよね、そういえばみたいな思い出をふと懐かしむ、でも執着はない……昔の元カレを思い出す、みたいな。

 

ついに先日本棚整理をする日がきた。本棚の雑誌ではvikkaが最古参だった。

 

例のごとく読み返した。

30秒のパラ見では済まず、小一時間かけてじっくり読んでしまった。

古いなんて微塵も思わなかったし、懐かしむどころか、今私のおしゃれに必要なのはやっぱりvikkaだよね、と再確認してしまった。

 

結局、vikkaは捨てるどころか、持ってない号をamazonで購入されるまでに至る。

 

送料込みで300円なら失敗しても許せるかな、なんて心配は不要で、結局届いてすぐに隅から隅まで読んだし、やっぱりvikkaは変わらずに最高だった。

 

 

昔の貴方はもちろん素敵だったけど、

私はまた"今"の貴方に逢いたい……。

 

嗚呼、いとしのvikka